ようやく、今シーズンの「答案練習場」の開催をご案内する準備が整いました

ようやく、今シーズンの「答案練習場」の開催をご案内する準備が整いました

光明が見えない苦悩のトンネルから抜け出すための出口へ、ようやくたどり着けました

2024/10/2

いつもありがとうございます
冒頭、先月9月はタイムリィにメッセージのやり取りができず、発信が滞り、ご心配をおかけしたことを深くお詫びいたします
とともに、ようやく「答案練習場」3rdシーズンの開催をご案内する準備が整いました
個別に問い合わせをくださっていた受験生、肢別過去問集で短答式試験対策を進めている受験生、そしてこのレターの読者である現役受験生へは、今シーズンの答案練習場の参加について、早めのご案内ができず申し訳ありませんでした
本日このレターでご案内する「答案練習場」は、

「次の論文式試験の本試験当日に、参加受験生が本試験会場にて合格ラインを超える4通の答案を書いて提出する」

という目標を達成するための「」です
答案練習場」は2022年に初年度をスタートさせ、今シーズンは3期目となります
上記の目標の達成リソースの集中の観点から、答案練習場では直近10年分の論文式試験の本試験問題40通分を出題し、受験生から提出された1通1通の答案に対して、
  • 解説講義の配信
  • 質問への個別の回答
  • 集まった受験生答案&答案例の全体講評
  • オリジナルの配点表に基づく答案の添削/返却
を提供しています
昨シーズンまでは全40通について毎週1題分ずつ出題していたのですが、このスケジュールを今シーズンは全面的に見直しました
見直しの1番の理由は、特許・実用新案の答案について、

「2時間で答案2通を書きぬく力」

を培うためのトレーニングを定期的に組み入れるためです
一方で、シーズン全体が3クールに分かれるというスケジュール編成の大枠に変更はありません
第1クールは全11回です (全11回で、合計12通の答案練習をします)
第1クールでは、直近10年間の本試験過去問のうち、今年(令和6年)の本試験と出題テーマが同じだった過去問を中心に出題し、

「毎年の本試験では、過去の本試験で問われたテーマが繰り返し出題されている」

ことを実感してもらいます
また、第1クールでは11月はじめに1回、「特許・実用新案」を2時間で2問出題することによって、

「2時間で2通仕上げることの肉体的・頭脳的なツラさ (過酷さ)

をまずは体感してもらいたい、という趣旨です
実力が仕上がっていない第1クールにおいて「2時間で2通」の出題をするのは言うなればショック療法・荒療治です
この出題意図としては、

「2時間で2通の答案なんて、とてもじゃないけど書けないよ」

早めに感じてもらうことを目的としていますし、出題時点ではボロボロの答案を提出することになったとしてもまったく問題はありません
ただし、

本番で論文式試験の合格ラインを超えるか否かは、1度書いた答案の復習にかかっています

から、来年6月の本番直前まで、1度書いた答案は決して書きっぱなしにすることなく(部分的な)書き直し・解き直しによる復習を繰り返す必要があることは今から念頭に置いてほしいです (具体的な復習方法は、参加受験生に個別にお伝えしていきます)
そんな第1クールのスケジュール詳細は以下の通りです
続きまして、第2クールのスケジュールをご覧ください
例年、第2クールは直近の本試験の出題からスタートします
この出題の意図は2つあって、
  1. 第1クールに錬成した実力が発揮できるかを判定する
  2. 今年の本試験の受験時と比べて、自分の答案作成力に変化があるかを見定める
ためです
第2クールの冒頭も特許・実用新案は第1週で2通分を出題します
第2クールの残りは、直近10年分の過去問のうち、比較的トリッキィな問題、受験生を試験会場で戸惑わせた問題を中心に出題し、

初見の問題本番ではじめて考える問題に対して、冷静に答案をまとめる力を養う」

ことに力を入れます (いわゆる「初見対策」は、この第2クールで講じる計画です)
と同時に、かねてから僕がレターでも指摘していた、「事実の評価」が求められる問題について、解法のマスターを目的とした演習をしていきます
ところで、論文式試験の解答に際し「事実の評価」が必要な問題が増えていることは、レターのバックナンバですと代表的にはコチラで指摘していました

また、ツイートにおいても上記のように折にふれて警鐘を鳴らしていました
そして予想通り、令和6年の本試験でも意匠において事実の評価をすることが必要な問題が再び出題されたのです (問題IIの設例において、万年筆が 「本体にイルカの形の透明窓があり、内部に充填された青いインクにより青いイルカの形が現れる)という事実の評価ができる問題が出題)
ところで、あなたの昨シーズンの論文式試験対策では、この「事実の評価」について明確な対策ができていましたか?
この点は極めて重要なので、いま1度別の角度からも振り返ってほしいです
あなたは弁理士試験の論文式試験対策を進めてきたこれまでの道のりで、僕以外から、

「事実の評価」

というワードを聞いたことがありますか? (余所さまでどのような論文式試験対策が唱えられているか、僕自身は細部まで把握できていないので、これは煽りではなくシンプルなおたずねです)
もし「事実の評価」を明示的に教わっていないならば、(当たり前ですが)本試験において事実の評価を意識的に盛り込んだ答案を書くのは土台ムリですから、この「事実の評価」が対策できるかは、来年の合格に向けて本試験対策の学習の場をどう選択するかのチェックポイントの1つにすることをオススメします
第2クールも期末で1回、特許・実用新案を「2時間で2通を書き抜く」答案練習をしてもらいます (それ以外の回は、1週間で1通分ずつスタンダードな出題です)
年明けの1ー3月は、

年内に演習した問題よりもやや複雑な問題を通じて、さらに実力を養っていく

というイメージを持ってもたえるとよいかと思います
そして、最後に第3クールです
ところで、来年2025年の論文式試験の本試験日は、
  • 6月29日(日)
  • 7月6日(日)
両方の可能性が残されてます (正式発表は例年1月です)
ちなみに、平成20年の論文式試験は6月29日(日)が本試験日でした
また、令和元年は6月30日(日)が論文式試験の本試験日で、翌年の令和2年は6月28日(日)が本試験日であると公告されてました (この年の試験は新型コロナ大流行によって大幅に順延)
ということで、もし来年の論文式試験の本試験日が6月29日(日)ならば、第3クールのスケジュールは以下を予定してます
短答本試の次の日曜に特実を2通書き込み、というスケジュールです)
いずれのスケジュールにせよ、第3クールは直近10年分の本試験問題のうち、とりわけ解答スピードが要求される問題を中心に出題します
おおかたの解法は第1・2クールで出尽くしますから、第3クールでは第1・2クールで学んだ解法*をスピーディに&完成度高く発揮できるかを実践的に演習していきましょう
*この点でも、1度書いた答案の復習は重要です
なお、令和6年の本試験問題を見て、「あてはめ・評価」に主眼が置かれていたこれまでの出題傾向に変化が生じたと僕は分析しています
令和7年の本試験でもこの変化は続くことが予想されますから、第3クールではこの「新傾向」に対応できる実力を養うことにも力点を置きます (分析している「新傾向」がなんであるかは、第2クール序盤において令和6年の本試験を出題・解説する際に、詳しくお伝えします)
第3クールは実力の総仕上げをして、来たる本試験で戦えるための最終準備をしていきましょう
以上、遅ればせながらようやく固まりつつある今シーズンの答案練習場のスケジュールについてご案内しました
具体的な参加方法参加資格シーズン全体を通じて共通する答案練習場の特長については、次にお届けするレターにて明らかにいたします
とりわけ参加資格に関しては、マンパワーが必要な添削の制約の観点から、参加を希望してくださる受験生の一部は受け入れられないかもしれないことを申し訳なさとともに予告しておきます
次のレターはこのレターの送信後に間髪入れずに書きはじめますから、詳細については今しばらくお待ちくださいませ
ひとまず、

「今年の答案練習場は10月13日(日)が第1回、その後は本番当日まで毎週のように過去問演習」

これだけ覚えておいてもらえれば
それでは、お読みくださいましてありがとうございました
追伸:
お届けするレターを自分語りで締めくくってしまい恐縮ですが、僕自身、9月は抜け出すことができない苦悩の最中にありました
振り返れば今年の6月、論文式試験の本試験1週間前に全40回の「答案練習場」2ndシーズンを満了した私たちには、大きく分けて2つの課題がありました

匿名で質問やリクエストを送る

※登録・ログインなしで利用できます

記事をサポートする

記事をサポートする

感謝・応援の気持ちのチップを送ることができます。 【つぶやけない話】弁理士試験の出題予想の継続運営を支えましょう。

※登録・ログインなしで利用できます

メールアドレスだけでかんたん登録

  • 新着記事を受け取り見逃さない
  • 記事内容をそのままメールで読める
  • メール登録すると会員向け記事の閲覧も可能
あなたも Medy でニュースレターを投稿してみませんか?あなたも Medy でニュースレターを投稿してみませんか?